食品10-7魚類
食品10-7 | 鰹(かつお) | 食品10-7 | 初かつお |
食品10-7 | 戻りかつお | 食品10-7 | そうだかつお |
食品10-7 | 宗田目近(そうだめじか) | 食品10-7 | 目近(めじか) かつお |
食品10-7 | 鰤(ぶり) | 食品10-7 | ハマチ |
食品10-7 | 鰆(さわら) | 食品10-7 | 真魚鰹(まながつお) |
食品10-7 | 鱧(はも) | 食品10-7 | 平目(ひらめ) |
食品10-7 | ギンダラ | 食品10-7 | 太刀魚(タチウオ) |

「かつお(鰹)」は刺身、たたき、また鰹節や缶詰などと用途が広い
回遊魚で春に黒潮に乗って三陸沖まで北上し、秋には水温が低下するために南下する
この北上した時に獲った鰹を「はつかつお(初かつお)」と呼び、余り脂が乗っていないが珍重される
けれども南下したときに獲ったかつおは「もどりがつお(戻りかつお)」と呼び、脂が充分に乗っており、こってりとした濃厚な味である
「そうだかつお」は目と口との距離が近いので、関西では「そうだめじか(宗田目近)」とか「めじか(目近)」と呼んでいる(「めじか(目近」)は本来幼魚のことを意味する)
血合いが多いので、鮮魚や加工用には向かないが、宗田節(目近節)に加工する
「鰤(ぶり)」は1m程の大形の回遊魚で、養殖物も多いが天然物も多く出回る
特に富山県の氷見で獲れる寒ブリは高値で取引される
鰤は出世魚と形容され、各地で大きさによって名前が変わる
30cm~40cm程の大きさを各地で「ハマチ」と呼び、養殖ものが多く出回っている
刺身、照り焼き、金沢の蕪寿司、鰤大根などにする
「鰆(さわら)」の生息地は北海道から東シナ海までで、日本海側の港に水揚げされる回遊魚だが、5月頃には瀬戸内海へ産卵のためにやってくる
全体的に銀白色で、青黒い斑点が側面中央部にあり、まぐろを細長くしたような肉食魚で体長が1m超すものも珍しくない
サワラは狭腹が語源で、成長するとともに名前が変わる出世魚である
新鮮なものは刺身、西京焼、柚庵焼などにする
「真魚鰹(まながつお)」は中部以南から東シナ海に生息しており、市場では瀬戸内海産が多い
真魚鰹の口は小さく、幅は広く厚みがない体形で、体長は60cmあまりで西京漬、祐庵焼き、刺身などにして特に関西で好まれる<
「鱧(はも)」は鰻や穴子に似て細長く、体長は1m~2mあり、口は大きく歯は鋭い。本州中部以南からアフリカにかけて生息しており、夏の京都の祇園祭には欠かせない材料である
吸物、湯引きなどで食べるが、小骨が多いので骨切りが必要である
「平目(ひらめ)」は千島列島から東シナ海の砂泥地に生息しており、砂地に潜らないときは、砂地と同じような暗褐色と模様になる
体長は80cm~1mで、両目は左側にあり(ヒラメに右カレイ)、口は大きくて歯は鋭い。雄より雌の方が大きく、高級魚であるが養殖物も多く、刺身、昆布締め、また縁側も食べる
「ギンダラ」は肉食の深海魚で体長が1m近くある。北海道以北、カリフォルニア以北の北大西洋に生息しており、日本で出回っているものは輸入品である
たらに似ており、全体に暗褐色で(腹の部分は白い)、肉は白くて脂が乗っている
店先ではほとんどが切り身で売られており、西京漬、粕漬、煮つけなどに利用する
「太刀魚(タチウオ)」はタチウオ科の熱帯から温帯に生息する魚で、立ち泳ぎするのが名前の由来である。鋭い歯を持ち、体色は銀白色で0.5m~2mの大きさである。塩焼きやムニエルにする