食品15-6 野菜1
食品15-6 | 大根 | 食品15-6 | すずしろ |
食品15-6 | 大根の葉 | 食品15-6 | 桜島大根 |
食品15-6 | 守口大根 | 食品15-6 | 白首大根 |
食品15-6 | 練馬大根 | 食品15-6 | 青首大根 |
食品15-6 | 宮重大根 | 食品15-6 | 辛味大根(からみ) |
食品15-6 | ねずみ大根 |

「大根」は春の七草の一つで「すずしろ」とも言い、アブラナ科の野菜で主に肥大した根や一部の品種は葉を食用とする
根の形状は桜島大根のように巨大化したもの、守口大根のように長く発達したもの、見慣れた形の白首大根の練馬大根や青首大根の宮重大根といろいろある。おでん、大根おろし、煮物、なます、切り干し大根、べったら漬、沢庵漬けなどに利用する
また皮の色も白色が標準であるが、紅色、赤色、黒色、紫色などがある
春の七草のスズシロは大根の葉のことで、炒めたり、七草粥などに利用する
栄養に富むが特にビタミンC、カルシウムなどに富み、消化を助ける酵素のジアスターゼを多く含んでいる(葉にはビタミンAが多い)
「桜島大根」は鹿児島県特産の巨大な大根で、火山灰地と温暖な気候によって大きいものは30kg~40kgになる。蕪に似た形をしており世界一大きな大根と言われている。おでん種、漬物、煮物に利用する
「守口大根」は岐阜県の長良川、木曽川流域で栽培されている大根で、径は2~3cm、長さは1m以上にもなり、世界一長い大根と言われている。ごぼうのような形で、全て契約栽培のために生のものは市場に並ぶことはない。酒粕を利用した守口漬の原料となる
「白首大根」といえば「練馬大根」が主力で、特徴は全体に白く、首と尻は細いが真中は太く、味は辛みのある大根である
「練馬大根」は品種の一つだが今の東京都練馬区で作られたのが名前の由来で、消費地の江戸(東京)に近いため大量に作り出荷していた
しかし消費者の嗜好の変化により、また都市化の波に押され畑が住宅地になり、また収穫時に多大な労力を必要としたた現在はほとんど作られていない
辛い大根なので辛さが必要な大根おろしや沢庵漬に使用する
「青首大根」は首の部分が地上に出てるために、首が緑色になった大根である
白首大根と
比べて「病気に強く、簡単に引き抜くことが出来る」ために生産者にとっては栽培し易い利点が、「下部が発達しているため上から下までほとんど同じ太さで、
またサイズも揃い易い」ので流通業者にとっては取り扱い易い
また「辛味も少なく甘く、柔らかいが煮崩れしにくい」ために消費者にも人気があり、出荷量の
95%近くを占めるようになった
代表的な品種として宮重大根があるが、大根おろし、サラダ、煮物、刺身のつまなど、葉は炒め物などに使う
「宮重大根」は愛知県の尾張地方が原産で、青首大根の代表的な品種である。首の部分が地上に出ているために収穫が楽で、肉質がしまり、辛味が少なく甘味に富む
現在栽培されている青首大根の多くは宮重大根を改良したものが多い。煮物、切干大根の原料とする
「辛味大根(からみ)」の多くは水分が少なく辛味が非常に強い
原産は京都市北区と言われているが、各地で辛味大根が栽培されている
形状も蕪に似たもの(径が5~10cm)、長さが10~15cmの短円筒形などが主流、中には形状がねずみに似ているために「ねずみ大根」と呼ぶものもある
下ろし金ですりおろして蕎麦の薬味などに使う