食品20-3和食料理1
食品20-3 | 三平汁(さんぺいじる) | 食品20-3 | 鉄砲汁(てっぽうじる) |
食品20-3 | 河豚汁(ふぐじる) | 食品20-3 | かに汁 |
食品20-3 | つみれ汁 | 食品20-3 | 豚汁(とんじる) |
食品20-3 | 豚汁(ぶたじる) | 食品20-3 | 味噌汁 |
食品20-3 | 冷汁 | 食品20-3 | 葱鮪汁(ねぎまじる) |
食品20-3 | 潮汁(うしお汁) | 食品20-3 | 潮煮(うしお煮) |
食品20-3 | 鯛の潮汁(うしおじる) | 食品20-3 | 蛤の潮汁(うしおじる) |
食品20-3 | 鯉こく | 食品20-3 | 粕汁 |
食品20-3 | 雉汁 | 食品20-3 | あんこうのどぶ汁 |
食品20-3 | どぶ汁 |

「さんぺいじる(三平汁)」は北海道の郷土料理で、塩鮭を使ったり鮭のあらを使ったり、またタラや白子を使う地域もある
昆布の出汁をとり、その中に適当な大きさに切ったじゃがいも、人参、大根などそして鮭などを入れて煮る。そして塩や酒で味をつける
「てっぽうじる(鉄砲汁)」とはふぐの実の味噌仕立て汁の「ふぐ汁(河豚汁)」のこと
昔はふぐの料理法が確立されていなかったために、ふぐも鉄砲も当たると命を落とす意味からふぐ汁を鉄砲汁と呼んでいた
しかし北海道で花咲蟹などを、北陸ではズワイガニを、その他の地域では渡り蟹などのぶつ切りを実にした味噌汁を「鉄砲汁」とか「かに汁」と呼んでいる
寒い日には身体が温まる味噌汁で、蟹の脚を箸でつつく姿が、鉄砲の操作に似ていたので「鉄砲汁」と呼んでいた
「つみれ汁」はかつお節と昆布の出し汁にごぼうのささがき、半月切りにした大根と人参、いわしやさんまのつみれをいれて弱火で煮る
そして小口切りした青葱を入れ酒、砂糖、塩、醤油を入れると出来上がる
「ぶたじる(豚汁)」は「とんじる(豚汁)」とも呼び、寒い時に飲む、身体が温まる一品でもある
出し汁を味噌仕立にし、豚のバラ肉、ネギ、もやし、牛蒡、人参、大根、里芋、さつまいも、じゃがいも、白菜、カボチャ、豆腐、油揚げ、蒟蒻などを、また隠し味ににんにくや生姜を摺って入れる
「味噌汁」は出汁に赤味噌などを溶いて作った味噌汁。かつお節と昆布の出し汁に味噌を溶き、豆腐、油揚げ、野菜、わかめ、あさりなどを具とする。辛口で濃い味が特徴である
「冷や汁」は夏場の暑い時に、食欲増進と栄養強化のために考えられた宮崎県の郷土料理
いりこ、焼いて解した鯵、炒った胡麻、麦味噌をすり鉢に入れてすり潰す。それをアルミなどに移して焦げ目がつくまで焼く。昆布と鰹から取った出汁で溶き、豆腐、輪切りにしたきゅうりを入れて冷やしたもの
熱いご飯に上からかけ、刻んだ大葉などをのせて食べる
「葱鮪汁」は鰹の出し汁、醤油などに鮪と葱を実とした吸物
「潮汁(うしお汁)」は「潮煮(うしお煮)」のことで、魚類や貝類を水や日本酒に入れて煮たもので、塩で味をつけた汁(煮だし汁は使わない)
または魚のぶつ切りや粗(あら)を使ったり、だし汁などで作る場合もある。代表的なものに鯛の潮汁がある
「鯛のうしお汁」は鯛の粗を利用したもので、粗を適当な大きさに切って塩を振る。そして熱湯に通して霜降りをしたら、冷水で水洗いする
そして鍋に昆布を敷いて酒と水をいれ、霜降りした鯛の粗を入れて煮たもの
「蛤の潮汁」は汚れを落とした蛤を水で煮て、口が開いたら酒と塩で味を整えた汁
「鯉こく」は鯉を輪切りにして煮込んだ味噌汁のこと
生きている鯉の輪切り(温かいお茶をかけたり、湯通しすることもある)と酒と水で鯉が柔らかくなるまで煮込む。そして長葱、豆腐などを入れて味噌で味をつける(粗や頭を入れることもある)
「粕汁」は酒粕を出汁で溶いたものに、塩鮭または鰤(ぶり)、じゃがいも、人参、大根、油揚、蒟蒻を入れて煮込み、仕上げに調味料、醤油をいれる
好みにネギを刻んだものを添える
「雉汁(きじじる)」は雉のガラからとっとスープを主に使う
昔から鴨肉にネギ、雉肉にはセリと言われ、材料は雉肉(内臓肉も入れる)、豆腐、せり、ネギ、大根、ゴボウ、ニンジン、白菜などを煮込み、醤油と日本酒などで味をつける
「あんこうのどぶ汁」は茨城県の名物料理で、アンコウを使った味噌仕立ての汁
細かく叩いたアンコウの肝が溶けてスープが濁るので「どぶ汁」とも呼ぶ
アンコウの肝を細かく叩いてから鍋底で焦げる寸前まで焼く。さらにあんこうの七つ道具、そして銀杏切りなどした大根を加えて水を入れて味噌を加えて煮込んだもの