食品36-4 和菓子
食品36-4 | 羊羹(ようかん) | 食品36-4 | 練り羊羹 |
食品36-4 | 蒸し羊羹 | 食品36-4 | 水羊羹 |
食品36-4 | 丁稚羊羹(でっちようかん) | 食品36-4 | 芋羊羹 |
食品36-4 | 棹物菓子(さおものがし) | 食品36-4 | 棹菓子 |
食品36-4 | 柿羊羹(かきようかん) | 食品36-4 |

「羊羹(ようかん)」は砂糖や小豆の餡などで作る棹物菓子の一つ。種類として練り羊羹、蒸し羊羹、水羊羹、丁稚羊羹(でっちようかん)、柿羊羹、芋羊羹がある
「練り羊羹」は小豆の漉し餡などに砂糖、寒天、食塩などを加えて練りながら煮詰め、直方体の型に流して固めたもの
「蒸し羊羹」は小豆の漉し餡などに砂糖、食塩、小麦粉、片栗粉(葛粉)を入れてよく練り、水を加えて木枠に流して蒸した羊羹
「水羊羹」は小豆の漉し餡などに砂糖、寒天(葛粉)、食塩、水などを加えて煮詰め、直方体の型に流して固めたもので、練り羊羹より水分が多い
「丁稚羊羹(でっちようかん)」とは小豆や砂糖の量を控えた水羊羹や蒸し羊羹のこと。昔小豆や砂糖が高価であったので、羊羹は一般の人は食べることが出来なかった
小豆や砂糖の量を控えた水羊羹や蒸し羊羹が作られるようなり、それを丁稚羊羹(でっちようかん)と呼ぶ。しかし京都では竹の皮で包んだ蒸し羊羹を丁稚が里帰りの時お土産に持ち帰ったためにその名前が付いた
「芋羊羹(いもようかん)」はさつま芋で作った羊羹のこと。蒸したさつま芋を潰し、砂糖、寒天、食塩を加へて練り上げ、そして型に入れて蒸したもので東京土産である
「棹物菓子(さおものがし)」は「棹菓子」とも呼ばれ、羊羹(ようかん)や名古屋名物の外郎(ういろう)のように、細長い直方体、円柱状の菓子の総称
「かきようかん(柿羊羹)」でもっとも有名なものは岐阜県大垣市特産のもので(奈良県吉野、広島県広島市、福島県会津若松市にもある)、干し柿(種を除いたも)をすり潰し、砂糖、寒天、柿の果汁を入れて煮詰て固めたもの
大垣の柿羊羹は孟宗竹を半割にしたものに流し込んだもの(紙パックの物もある)
小豆の羊羹と比べて甘味とコクが大変強いために、若い人に敬遠されがちであったが、最近は甘味を大幅に減らしてあり、食べやすくなった