食品36-9 和菓子
食品36-9 | 紅葉まんじゅう | 食品36-9 | 人形焼(にんぎょうやき) |
食品36-9 | カステラ焼き | 食品36-9 | 金鍔(きんつば) |
食品36-9 | 金鍔焼き(きんつば焼き) | 食品36-9 | 銀鍔焼き |
食品36-9 | 薩摩きんつば(さつまきんつば) | 食品36-9 | 芋きんつば |
食品36-9 | 金団(きんとん) | 食品36-9 | 芋きんとん |
食品36-9 | 栗きんとん | 食品36-9 | 月餅(げっぺい) |
食品36-9 | ムーンケーキ | 食品36-9 |

「もみじまんじゅう(紅葉まんじゅう)」は広島県の宮島の銘菓である
漫才師B&Bの「もみじまんじゅう」のギャクで全国に知られるようになり、今でも饅頭の中では一番の認知度を誇っている
紅葉まんじゅうは砂糖、小麦粉、卵を使ったカステラ生地の材料をもみじの型に流し込み、それに小豆などのこし餡や粒餡、カスタードクリーム、チョコレート、抹茶などの餡を入れて焼いたもの
「にんぎょうやき(人形焼)」は東京都日本橋人形町が発祥の地で、焼き型(七福神、ドラえもん、ミッキーマウス、鳩、亀など)にカステラ生地の材料を流し込み、小豆の粒餡、こし餡、抹茶、カスタードクリームなどの餡を入れて焼いたもの
「カステラ焼き」は人形焼の中身のない(餡がはいいていない)ものを言う
江戸時代の「きんつば」は刀の鍔に似ていたので「ぎんつば(銀鍔)焼き」と呼んでいた
銀より金ということで「きんつば(金鍔)焼き」とか「きんつば」と呼ぶようになった
「きんつば」は固めの小豆のつぶし餡を丸めたものを、水に溶いた小麦粉(膨張剤をが入っている)に軽く浸す(餡に天麩羅のように衣が付く)
それを食用油脂がひいてある熱い鉄板の上に乗せる。丸くなるように形を整えて、焦げ目がつくまで焼く。裏返して上から押えて焼きあげると円形の「きんつば」が出来る
また小豆に砂糖と寒天などで作った餡を四角に切りわけ、それに小麦粉を薄く溶いた液を塗る。それを植物油をひいた鉄板で各面を焼くと、四角形のきんつばが出来る
「薩摩きんつば」は「いもきんつば」のことで、四角い形をしており、小豆の代わりにさつま芋を使用したもの。原料のさつま芋はあんのういも(安納芋)を使う業者が多くなった
「きんとん(金団)」にはお菓子の「栗きんとん」、お節用には「芋きんとん」と「栗きんとん」がある
お菓子の「栗きんとん」は岐阜県の東濃の有名な和菓子で、中には「くりきんとん(栗金飩)」として販売している和菓子屋もあるが、栗の収穫時期とその後の少しの間だけしか製造販売しない
もちろん国産の栗を使用しており、砂糖を加えて炊き上げ、茶きんで絞ったものでお節の栗きんとんとは全く食感も味も違う
お節の「いもきんとん(芋きんとん)」はさつま芋を数cmの大きさに切り、ガーゼなどで包んだクチナシの実と一緒に柔らかくなるまで茹でる(黄色に着色するために)
柔らかくなったさつま芋に砂糖、味醂、レモン果汁などを煮たてたものを加えながら、そして潰しながら火を通す(固さや味を調整する)。そして布巾にとり茶巾に絞り上げる
お節の「栗きんとん」は瓶詰の栗か(軽く湯掻く)、皮を剥いた甘栗を「芋きんとん」に混ぜれば出来る
「げっぺい(月餅)」は中国のお菓子で、シンガポールなどでは「ムーンケーキ」とも呼んでいる
中秋節(旧暦8月15日)には中国やシンガポールでは「げっぺい(月餅)」を親しい人に贈る習慣がある(結婚式のデザートとして出てくる)
日本では新宿中村屋が中国から持ちかえり、日本風にアレンジしたもので、平たい円形をしている
「げっぺい(月餅)」の皮の原料は小麦粉、砂糖、植物油脂、卵、ラードなどである
また中の餡は月餅によって変わるが、小豆の餡、白餡、ハスの実、胡麻、ドライフルーツ、くるみ(胡桃)などを細かく刻んだもの
それらを皮で包み焼いた焼き菓子である