食品49-6 塩の用語など
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食品49-6 | オーガニック | 食品49-6 | オーガニック塩 |
食品49-6 |
化学塩 |
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食品49-6 | 高純度塩 | 食品49-6 | 精製塩 |
食品49-6 | 自然塩 | 食品49-6 | いわゆる自然塩 |
食品49-6 | 自然海塩 | 食品49-6 | 天然塩 |

「イボニシ」は北海道から九州まで広く分布しており、岩礁などに生息してアサリなどを好んで食べる肉食性の貝
「インポセックス」とはトリブチルスズ(TBT)などの影響を受けて、貝類や蟹類などのメスにオスの生殖器ができる現象
「オーガニック」とは有機栽培の事である。原則としては化学合成農薬や化学肥料を使わないで、有機肥料などを利用して安全で味のよい食糧を作ることを言う。一部の本の中にはいわゆる自然塩を「オーガニック塩」呼んでいるが、塩でのオーガニックの用語は不適当である
「高純度塩」すなわち「精製塩」とは、新規参入の塩業者や一部の学者が広めた言葉である。食塩(NaCl純度は99.6%湿量基準)を「高純度塩」とか「化学塩」と非難した
彼らは私たち日本人の健康に食塩は大きな影響を与えているとも言う。また生活習慣病の主の原因は高純度塩の食塩摂取が原因で団塊世代中心にパタパタ倒れているとも言ったが・・・・
しかし日本で販売されている塩のほとんどは、水分を大量に含んでいる製品が多いため、みかけのNaCl純度が低い
批判した業者の塩も含めて大抵はNaCl純度が97~99%以上(乾物基準)で食塩だけでなく、市販の塩のほとんどが高純度塩である
「化学塩」「科学塩」とは自然塩業者や一部の学者たちが、JTの食塩(現在は塩事業センターが販売)や業務用の並塩を呼ぶときに使った言葉である
イオン交換膜を利用しているが、製造工程においては化学的工程はなく、化学塩でも科学塩でも工業塩でもない。品質だけ見れば世界最高の塩と言われている
「工業塩」とは、自然塩業者などが食塩や並塩を呼ぶときに使った言葉
「自然塩」とは人の手や加熱処理(薪、重油などを使って)工程を経ていない塩をいう。日本では自然塩は存在しないが、ほとんどの塩が自然塩とか天然塩とか自然海塩と称していた
消費者に対する不当表示の疑いがあるとか、誤認するとか指摘されたり、公正取引委員会などに注意を受けたりするメーカーが続出
自然塩、自然海塩などは造語であり、食用塩公正競争規約でも、自然塩、天然塩、自然海塩は使えない。しかし生活クラブのホームページの一部には未だに自然塩の大きな文字が躍っている
イオン交換膜塩、再製天日塩、岩塩以外の塩を「いわゆる自然塩」と呼んでいる