食品34-9   塩の種類・塩の製造方法

食品34-9 採鹹(さいかん) 食品34-9 煎熬(せんごう)
食品34-9 海水濃縮装置(かいすいのうしゅくえん) 食品34-9 揚浜式塩田(あげはましき)
食品34-9 入浜式塩田(いりはましきえんでん) 食品34-9 流下式塩田(りゅうかしき)
食品34-9 沼井(ぬい) 食品34-9 角花家(かくはなけ)
食品34-9 行徳塩田(ぎょうとくえんでん) 食品34-9 行徳塩 (ぎょうとくえん)
食品34-9 古積塩(ふるづみじお) 食品34-9 囲塩(かこいしお)
食品34-9 枯れた塩(かれたしお)    
入浜式塩田(Shiojigyo)
入浜式塩田(Shiojigyo)

   海水を濃縮して鹹水(濃い塩水)をとる工程を「採鹹(さいかん)」、平釜などで煮詰めて塩を析出させる工程を「煎熬(せんごう)」と呼ぶ。このホームページでは理解し易くするために海水を濃くするためのもの(設備)を「海水濃縮装置」と定義づけをした
   イオン交換膜、逆浸透膜、そしてネット式や枝条架式の規模を大きくしたり応用したりした立体式塩田タワ-、また揚浜式塩田、入浜式塩田、流下式塩田がある。広義では真空式蒸発缶(立釜)、平釜も海水濃縮装置もいえる

    「揚浜式塩田」は海岸より高いところに設け、塩田の表面には粘土を敷きつめ、その上に砂を撒く。海水を汲んで塩田まで運び散布、そして蒸発を促進させるために砂を攪拌してやる
   散布・攪拌を繰り返し、風と太陽の力で砂を乾燥させ、塩分が充分付着した砂を沼井に集め、海水をかけて砂の表面の塩分を洗い落してやると、濃い海水を得ることが出来る
    「入浜式塩田」は塩田に砂を敷きつめて、その周囲に溝を掘る。そして潮の干満差を利用して海水を溝に導入してやると、塩田の地盤下に海水が浸みこむ
   塩田の上から海水を撒いてやると、毛細管現象によって塩田の表面に海水を導くことが出来る。太陽と風の力で、砂を乾燥させると塩分が充分に付着する。その砂を沼井に集めて、表面に海水をかけて洗い落とすと、濃い海水を得る事が出来る
    「流下式塩田」は戦後まで使用された入浜式塩田の代わりに導入された塩田である。緩やかな傾斜がある粘土地盤の上から海水をゆっくり流し、太陽と風を利用して濃い海水を作る。これに枝条架式を併設して更に濃い海水を作る

    「沼井」は昭和の頃はコンクリ-ト製で、塩が付着した石などを集め海水をかけて濃い海水を作るろ過装置。昔は木の箱だった
    「角花家」は日本唯一の江戸時代からの揚浜式塩田による製塩の担い手で,平成20年に「能登の揚浜式製塩技術」は国の重要無形文化財に指定された(石川県珠洲市仁江町)
    「行徳塩田」は下総の国の行徳(千葉県市川市)にあった塩田で、江戸幕府は行徳塩田を保護し、塩作りを奨励していた(江戸城が攻められたときに必要な塩として)
   行徳塩は赤穂などの瀬戸内海産の塩(十州塩)より品質が劣るために、市場では人気のない塩であった。しかし穴蔵や倉庫に行徳塩を長期間保存して、にがり抜きをした。この塩を古積塩と呼び、保存中や輸送中に目減りしないので好評をえた
    「古積塩(ふるづみじお)」は「囲塩」とか「枯れた塩」とも呼ばれ、倉庫などに差塩を長期間置いてにがり分(水分)を落とした塩