Ⅱ図と表で見る塩のミネラル 1塩のミネラル

f 市販の塩のミネラル1(ナトリウム、塩素)

  前述しましたように、世間では塩でのミネラルはカルシウムマグネシウムカリウムを指す場合が多いのです。しかし塩の本当のスタ-はナトリウム塩素で、私たちの身体を維持するためには必要欠くべかざるミネラルなのです
  塩の主成分であるナトリウムも塩素も身体の中では、イオンの形で存在しています
  塩素は体液の成分でもあり胃酸の主成分で、たんぱく質でんぷんを分解したり、不要な菌を殺したりする役目もあります    
  もう一方の主成分であるナトリウムは体液の主成分で、ブドウ糖アミノ酸などの栄養素と結びついて小腸で吸収されます。人の体液は普通pH7.4前後に保たれていますが、人が呼吸したり、また食べ物を食べたり飲んだりするだけで酸性物質が体内に生じます。ナトリウムには体液のアルカリ化を保つ働きと、神経刺激伝達や筋肉の収縮を伝達する重要な成分でもあります

   厚生労働省は塩を高血圧や心臓病の原因物質として、10g以下の摂取を勧めています。深く論議するつもりはありませんが、世界的な高血圧の権威であった名古屋市立大学教授の青木久三医学博士は「減塩で血圧が下がる人は100人の内2~3人であり、それ以外の人は塩と直接関係がない高血圧」と論じていました
   また田中平三博士は32ヶ国一万人について、「食塩と血圧の関係」などの疫学調査をしました(インタ-ソルト・スタディと呼ばれている)。この結果から低食塩生活をしている国を除けば、食塩摂取と高血圧との関係はあまりなかったと断定しています

   高血圧や心臓病の原因としては、塩以外に加齢による血管の老化、肥満、タバコ、飲酒、ストレス、過労、運動不足などが危険因子として、また最近は遺伝関与説が取り沙汰されています
   塩、タバコ、飲酒は摂取を減らすなり、止めれば高血圧や心臓病のリスクを減らすことが出来ます。特に減塩すれば100人の内2~3人には高血圧や心臓病などを防ぐ効果がありますので、国は高血圧などの予防の処方箋として減塩政策を推し進めているのでしょう

   Ⅱ-13はナトリウム、塩素の市販の塩の含有率を図と表で表したものです。噴霧製塩ナトリウム塩素が他の製法より少なめであることが分かります



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