Ⅱ図と表で見る塩のミネラル 1塩のミネラル

i市販の塩のミネラル4(カリウム)

   カリウム主要ミネラルの一つで元素記号はKで表され、海水や野菜や果物に含まれています。細胞機能の調節を行い、不足すると心臓発作や食欲不振などが起きます
   厚生労働省はカリウムの目安量として2000mgとしていますが、生活習慣病予防のために3200mgの積極的摂取を勧めています

   表Ⅱ-16の表にはありませんが、塩化ナトリウムの代わりに塩化カリウムに置き換えた塩があります。中には20%・・・そして60%も置き換えた塩もあるのです(高カリウム塩と呼ぶ)
   これらの高カリウム塩の多くは「身体に優しいお塩」「塩分を50%カットしたやさしい○○○塩」などのキャッチフレ-ズを使って、私たちを誘惑します
   しかし腎機能が低下した人(高血圧、糖尿病などで)が20%以上の高カリウム塩を摂取すると、高カリウム血症をきたすリスクがあり、死に繋がるのです

  かつてはカリウムが多い塩は料理には苦味が出るために、必然的に高カリウム塩は敬遠されてきました。その対処法として、最近は納豆のねばねばの物質であるポリグルタミン酸が、カリウムの苦みを消すことがわかり、これを使用して50%のナトリウム分をカリウムに代えても、苦みを全く感じなく塩味と感じるようにしました
   「身体に優しい塩」のキャッチフレ-ズで、また苦みを塩味と変えて味覚でも私たちを欺くことが出来ますが、私達の心臓や腎臓までは欺けないのが「高カリウム塩」なのです
   このため安易な高カリウム塩販売に多くの日本の医学者などが批判しています。またイギリスの医学専門誌にも「腎不全患者にカリウムを含む食塩代替物の危険性」なる論文が発表されました。減塩も大切な事でしょうが、20%以上もカリウムを含む塩を使用するときは医者と相談すべきなのです
  Ⅱ-16のイオン交換膜塩の中にはカリウムを添加した製品もありますが、3%弱程度の添加では何も問題が無いでしょう

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