3 .無添加食品は本当に無添加なのか 

   私たちの中には、自然にできたものだから、添加物や農薬などが全く使ってないものだから、身体に良いと考える人が多くいます。食品に無添加無農薬などと書かれてあれば「安全・安心である」と何も気にしないで食します。逆に人工添加物とあれば「有害で毒性がある」「発癌性がある」と騒いで危険視する人も少なくありません
    これらの「安全・安心論」「有害論」は科学的には証明されていませんが、多くの人に支持されています。このためいろいろな飲料や食品に「○○無添加」なる表示をして、商品の販売量アップに結び付けたいとする、食品会社やコンビニなどの商魂が見え隠れしています

   最近よく目にするのが一切食品添加物を使っていないと主張している無添加食品です。加工食品に限らず、回転寿司チェ-ンの中にも無添加を売り物として店舗展開している業者もあるくらいです
   でも本当に「○○無添加」食品はまったく食品添加物を使っていないのでしょうか
食品衛生法の添加物の定義は「食品添加物とは食品の製造過程で、または食品の加工や保存の目的で食品に添加、混和などの方法によって使用するもの」とあります(混和・・混ぜること)
   私たちが毎日食べるほとんどの食品には砂糖醤油味噌などが使われますが、これらは食品にいろいろな味をつけたり、保存性を高めたりするのが目的で使用します。おまけに砂糖、塩、醤油などは、そのもの自身を食べたり飲んだりしませんので食品添加物扱いにしてもよいのではないでしょうか。現にアメリカでは当然の様に砂糖も食品添加物として扱っているのですから

   しかし塩、砂糖、醤油、味噌などは、昔から使っていた伝統的な調味料だから、食品添加物ではないと主張も出来ます。でもこれらの砂糖、醤油などは製造過程で表示しなくてもすむ食品添加物を「加工助剤などとして利用しているのです
   例えば砂糖ですが食品添加物であるイオン交換樹脂水酸化カルシウム活性炭」などを製造時に使用しますが、パッケージの原材料欄にはこれらは記載されていません。なぜならばこれらの食品添加物は製品完成時(砂糖)までに取り除かれますので加工助剤となり表示しなくてもすむからです
   また醤油は最終工程で醤油に含んでいるたんぱく質の塊を除去するために珪藻土を利用して濾過します。濾過することにより赤褐色の透明な醤油が出来上がるからです。珪藻土は沈殿して取り除かれますので、加工助剤に相当しますので表示はされません
  同様にでも、にがりを添加した再製天日塩などがあります。しかしにがりは原材料欄に表示しなくても構わないのです。このように無添加食品と雖も加工助剤を利用している砂糖、塩、醤油などを使っている限り、食品添加物使用と言えるのではないでしょうか

   またこれらの無添加食品の原料の野菜、果物、卵、そして製造機械や容器などの洗浄、製造に携わる人の手や指の消毒には何を使っているのでしょうか。きっと次亜塩素酸ナトリウムなどの食品添加物を消毒に使っているはずです。材料を煮炊きする水も安全性が優れた水道水を使うのが一般的ですが、水道水の消毒には食品添加物と同じものが使われています

   このように無添加を売り物としていても、何らかの形で食品添加物を利用しており、少なからず恩恵を被っているのです。無添加表示は食品製造業者や販売業者にしてみれば悪魔の囁きで、日本食品添加物協会に好ましくない表示とクレームをつけられても、売り上げをアップさせることが出来る切り札でもあるのです
   ちなみに無添加を売り物としている回転寿司チェーンは、旨い寿司や美味しいデザートなどと一緒にペットボトルのお茶もコンベアーに乗り、グルグルとお客の周りを回転しています。このお茶の原材料欄を見てみますと、食品添加物のビタミンCが記載されていました(多くの人の指摘により現在はビタミンCは添加されていない)

  次回はネット上で大変話題になった「妊娠している母豚にコンビニの弁当オニギリを与えたら、生まれた子豚は死産や奇形だった」についてお話しましょう