6.チャイナフリーとは

   皆さんはチャイナフリ-なる言葉を御存じでしょうか。チャイナフリ-とは食品などに「中国産の原材料や農産物などを一切使用していない」ことを意味しており、アメリカで始まった運動です

   パナマで「中国産の風邪薬を服用して死者が多数出た」、アメリカでは「中国産のペットフードを食べた犬猫が大量死した」などのニュースが切っ掛けとなり、アメリカで食の安全を意識している人はもとより、一般消費者層まで中国産の食品などに不安や不信を抱くようになったのです
   この事件のあと、アメリカの健康食品メ-カ-が自社の健康食品ペットフ-ドなどに、中国産の原料を一切使っていない事をアピールするために、チャイナフリ-のシールを自社製品に貼ったのです
   風邪薬事件やペットフード事件以外にも、中国製品を使ったり飲んだり食べたりなどしたことが原因で世界各地にいろいろな事件が起き、日本でも毒入り餃子事件などが大きな社会問題を惹き起こしたことがあります

    これらの事件の対応において中国政府や中国の関係省庁は、被害者側の訴えを「買った国の業者に落ち度がある」、「事件を大げさにしている」と発言して事件を抑え込もうとしました。すなわち中国側は業者に過ちがあってもきちんと公表する姿勢もなく、原因の追求もしっかりしないで、もちろん責任も問わないで中国生産業者の庇いだてをしようとしています
   そもそも中国人の商売に対する考え方やル-ルはアメリカや日本などと大きく違います。売った商品に何か瑕疵(事故や問題)があっても、売り手の責任より買い手の責任の方が問われるのです
   このような中国側の相手を見下すような、また責任を押し付けるような態度、そして食品などの安全性が不透明なために「チャイナフリー」運動へと拍車をかけたのです

  日本の国は約5兆円以上の食料品を海外から輸入していますが、その2割近くを中国から輸入しています
   ス-パ-には中国産の大根ネギ人参ニンニクなど野菜などの生鮮食品が国産品と一緒に並べてあります(最近は大手、中堅のスーパーは国産が多くなった)
   そして多くの日本の食品会社などは競い合って中国に自社工場を作ったり、中国の食品会社と提携したりして、加工食品冷凍食品を日本に輸入しています。それらをス-パ-、デパ-ト、消費者団体などは家庭向けに販売したり、商社などは業務用向けに、そして外食産業向けに販売しており、あらゆる所で使われているのです
   安全の有無を問わず中国食品なくして外食産業は成り立たないとも言われています

    この様に食品メ-カ-が中国などへ工場を作ったり、食品の製造を委託したりするのには大きな理由が二つあります
   中国は共産主義の国家ですが、貧富の差は日本以上だとも言われています。とくに農民は貧しいため、都会に出稼ぎに出るわけです。その安い労働力が日本の食品会社にとって、大きな魅力なのです。もう一つは「安定した安い原材料」が確保できることでしょう
   しかし中国の経済がさらに発展すると、労働者の賃金が上がって安い労働力はなくなり、また輸出していた食料も国内で消費することになります。日本のとるべき道は、自給率をアップすることを考えるしかありません
   また食品だけにとどまらず、私たちの身の回りのプラスチックを使った食器などの家庭用品、白物の冷蔵庫や洗濯機、パソコンなどの電気製品、下着、セ-タ-などの衣料など、あらゆるところに中国産は使われています
   でも豆腐納豆もやしなどの鮮度が問題となるディリー食品などは、日本と中国では距離がありすぎて中国で製造して日本へ持ってくるのは難しいのです。しかし安価な原料を輸入して国内で生産をしています
   このように「チャイナフリ-」の生活は極めて厳しいようです

   さて次回は「リン酸塩は悪ものなのか」について考えてみましょう