第三章 私の名前は化学塩 321

  ジョークでよく妊娠は感染するとも言いますが・・・・・・
  奥さん達の話によれば、玄米食を食べる前までは基礎体温はメチャクチャで、いつが排卵日なのかも分からなかったようです。
玄米食に変えて野菜をたっぷり食べ、肉食の回数を大幅に減らし、その分小魚を摂り、病院でくれたクロレラを飲み続けたそうです。しばらくして見事に基礎体温が急降下したために、排卵日がわかって子作りに成功したというものでした
  実は私達夫婦もこの食事療法を実践したことがあるのです。たしかに滅茶苦茶だった基礎体温は急降下しましたが、玄米の食べ難さのために直ぐにギブアップしたのでした

 

第二節 塩の世界では水もミネラル

前述の諸先生方は食塩を高純度塩、精製塩、ミネラルの欠落塩とか言って批判をされています。「高純度塩」「精製塩」とはNaCl純度(塩の中の塩化ナトリウムすなわちNaClの割合)が高い塩のことを指しており、NaCl純度が低い塩ほどミネラル分を多く含んでいると言われているからです
  諸先生方の御本に出てくる自然塩の
NaCl純度が、大変気になりましたので調べてみました。表3-2の③がNaCl純度を表しており、食塩は99.6%ですが、純度の低い製品で84.8%、高い製品ですと96.4%です。なるほど食塩のNaCl純度は高いといえそうです

   しかし賢明なる読者の皆さんは①の水分を見て、食塩と比べると他の「自然塩」の水分が大変多いと気づかれたはずです。NaCl純度は塩の中の塩化ナトリウムの割合を意味していますので、100%からNaCl純度をひいた残りがミネラル分であると考える方が多いはずです
  でもその考え方は間違いです。数字のマジックみたいなもので、日本の
NaCl純度は湿量基準(ウェットベース)と呼ばれ、水分も含めた全体で塩化ナトリウムの割合を考えます。ですから100%から塩化ナトリウム純度を引いても、水分などがあるので残りがミネラル分にはなりません。すなわち日本の表示方法では、水分が多くなればなるほど塩化ナトリウム純度は低くなります

 

*図をクリックすると拡大します
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 日本の塩の多くは水分を大量に含ませた、悪い言い方をすると水ぶくれの塩が多く、見かけの塩化ナトリウム純度は大変低くなるのです
  ですから食塩に水分を
10
%以上含ませてやれば、NaCl純度が80%台まで下がってミネラル豊富な塩と錯覚します。読者の中には「エッ」と思われる人が多いと思いますが、これが日本のNaCl
純度の表示の方法です

  この表示方法は現在でも使われており、塩について詳しい人でさえ、
100%からNaCl純度を引けばミネラル分と考えている人が多くいます。私も塩の世界に30年以上もどっぷりと浸かっていた人間ですが、20年前にこの湿量基準の仕組を詳しく知ったばかしです

 しかしNaCl純度の表し方にはもう一つ方法があります。外国の塩の取引に使われる方法で、表3-2の⑨のNaCl純度(乾物基準)のことです。乾物基準のNaCl純度は、水分を除いた塩の中で塩化ナトリウムの割合を考えます。100%から塩化ナトリウム純度を引けば、残りがミネラル分や不溶解分に相当します

  けれども、ミネラル分全てが身体のために役に立つわけではありません。この中には石膏分など
(Caが含まれているが、身体には吸収されない)などが含まれているからです

  さてこの表3-2の⑨の乾物基準のNaCl純度を見てみますと「食塩」は99.7%ですのでミネラルの欠落の指摘は「あたらずといえども遠からず」です。でも「食塩」だけでなく「食塩は高純度塩」だとイイダシッペの会社の塩はもちろん、他の再製天日塩も輸入塩のほとんども食塩と似たり寄ったりのミネラル量なのです
  でも
1%でも違えば中には「ほら見ろ。食塩はNaCl純度が高いではないか」と目くじらたてて非難する人もお見えになるでしょう

 

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