第三章 私の名前は化学塩 364

   日本人の疾病は、戦後しばらく結核や赤痢などの細菌性の病気に罹る人が多かったようです。そしてイオン交換製塩に変わる頃から、癌や心疾患や高血圧症などの生活習慣病やアレルギーなどに罹る人が多くなったのも事実です
 
  生活習慣病はかつて成人病と呼ばれて様々な病気があり、最近の調査では日本人の約60%が生活習慣病で亡くなっています
  原因として、遺伝的、不規則な食生活や運動不足、喫煙、飲酒、過労、ストレス、また食生活の欧風化による肥満などが
深く関わっていると言われています

*図をクリックすると拡大します
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   日本の高血圧患者1600万人、糖尿病患者は700万人、予備軍まで入れると1200万人にもなると言われています
  数字だけで考えますと、自然塩学者が予言していた「精製塩
(食塩)」を摂取すると、今は害がなくとも、将来人体に害がでない保障はない」の実例で、その結果多数の人が生活習慣病に罹って亡くなっていると言われそうです

イオン塩・・・1972年に流下式塩田製法からイオン交換膜製法に変った。この塩をイオン交換膜塩とかイオン塩と呼ぶ人が多い。代表的な塩種として家庭用では「食塩」、業務用では「並塩」がある 

   1999年までの塩専売が終わるまの三十七年間、イオン塩(イオン交換膜を利用した食塩や並塩のこと)のシェアーは九割以上でした
  しかし塩の自由化が始まると、
食塩
のシェアーは面白いほど落ち続け、現在は六割とも言われています。また並塩も再製天日塩などにシェアーを食われ、現在は最盛期の九割以下に落ち込んでいるとも言われています
 
3-17は総務省統計局の主要死因別死亡者数(19652005の五年毎と2007年)を抜粋したもので、更に一部を折れ線グラフで表してみました


    さて心疾患、糖尿病、脳梗塞だなどの死亡者数を見てみますと乱高下が激しく、この四十年間死亡者数が増え続けているとは言えません
 
  しかし癌の死亡者数は右肩上がりで増加しており、最近の2007年まで確実に前回年時の死亡者数を上回っています
  塩の摂取と胃癌の関係がよく取り沙汰されますが、胃癌の死亡者数は増えたり減ったりです。それ以外の癌は食塩摂取とは全く関係がないでしょう。このようにイオン塩
華やかし約四十年間において、生活習慣病に影響を与えたとは言えないでしょう

  今度は別の角度からアプローチしてみましょう

   3-18は厚生労働省の完全生命表を抜粋したもので、五年ごとの平均寿命 の推移です。昨年度は男性79.29歳、女性86.05歳で、女性は二十年間以上も連続世界一を誇っています (インフルエンザの影響を受けた年もあった) 

 

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