第二章 塩の作り方を知っていますか 241

  お隣韓国では食品工業に対して天日塩は原則不可になっていました(最近許可された)
  その理由は塩田については国内、海外ともに食品衛生法上の管理が十分出来ないのと、製品分析だけでは安全がチェック出来ないなどが大きな理由だったのです

  でも韓国は日本と違って塩についての法律なども整備されていますし、塩田を
韓国政府が直接管理していました。それでも天日塩の管理は難しくて不十分だと認めているわけです。まして日本には塩の規格も法律もありませんし、政府が塩を管理していません。商社などは自己責任において塩を輸入していますが、食用に提供される塩田塩は、特にアジアなどの塩田塩などは摂取しても本当に安全・安心なのでしょうか

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8 家畜用の塩(鉱塩)

 平島博士は「日本人の健康と塩」(三晃書房)で「人間は家畜と違い食糧管理がされていなく、ミネラルの補給方法がいろいろある。しかし通常使う食塩が成分的に偏っていれば、健康・生理上いろいろ問題が出てくる」と述べられています
  たしかに家畜は人間や野生の動物と違って、自由に移動は出来ません。また人と違って限られた食物しか食べませんので、ミネラル不足になるのは当たり前のことです。そのため家畜用の塩として、塩に鉄、銅、コバルト、ヨード、カルシウムなどを加えて固形にした塩が販売されているのです

  でも私たち人間は家畜と違って、毎日、肉、野菜、果物、乳製品などのいろいろな食品を食べています。朝食を抜いたり、偏食したりしなければ栄養素である炭水化物、たん白質、脂質、ミネラル、ビタミンなどを充分に摂取出来るはずです。それでも塩からナトリウムや塩素以外のミネラル摂取を考えなくてはいけないのでしょうか

 

第四節 塩には規格があるのでしょうか 

専売制が終了して塩の自由化を迎え、誰でもが個人の責任において塩を製造したり、加工したり、輸入したり、販売したりすることが出来るようになりました。塩作りには設備らしい設備が必要でなく、少資本で塩作りが出来るために脱サラ組や、そして異業種から多数が塩事業へ参入したのです。そのお蔭でいろいろな種類の塩が手に入り、料理の用途に応じて塩を使い分けることも可能になりました

 しかし107(1kg)である食塩にくらべて安い塩でも値段が数倍し、数十倍もする塩も珍しくありません。中には衛生上問題がある工場での生産、塩として認めがたいような品質の塩も数多く製造され、そして販売されており、安心して摂取できない塩もあるようです

 

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