第二章 塩の作り方を知っていますか 244

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   五~八年前に朝鮮日報は韓国で、有名な竹塩が事実上販売禁止になったと報じていました
  韓国の食品医薬品安全庁が焼塩竹塩の製品を無作為に検査したところ、焼塩や竹塩の三分の二の製品から一日の摂取許容量をはるかに上回るダイオキシンが検出されたのでした

  同庁が直接検査した製品の中のダイオキシンの最高値は
1g当たり43.54pg(ピコグラム)(2-13参照)で、数グラム摂取するだけで韓国政府が定めた安全許容量を超えることになります
  高濃度に検出されたのを受けて、食品医薬品安全庁が
焼塩と竹塩の消費を控えるよう呼びかけたのです。ダイオキシンの発生は有機物が多い竹塩や純度が低い天日塩で起こるもので、800℃以上の高温で焼く焼塩ならば発生が少なくなり、食用にも可だと言われています
  ダイオキシンはガンを起こしたり、甲状腺の異常や生殖器官が小さくなったり、精子の数を減らしたりする環境ホルモンでもあり、免疫機能も低下させたりする可能性があると言われています

 日本でも多くのメーカーが焼塩を販売しています。本来ならこの韓国でのダイオキシン騒動事件は日本でも大々的に報道されてもよいはずです。なぜかマスコミどころか厚生労働省もメーカー側もこの件についてはほとんど触れていませんでした
  でも日本では塩の品質を調査するお役所がありませんので、韓国のように高濃度のダイオキシンなどが含まれた塩が市場に流通していても発見もできません。製造業者、加工業者、販売業者の自発的な検査とその結果の発表を
待つしかないのです

 

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   なお日本の再製天日塩メーカーの焼塩については塩の純度が高いために、ダイオキシンの高度の汚染の心配は全くありません

竹塩・・韓国の伝統的な塩で、天日塩を竹筒に入れて高温焼いた塩、中には九回この操作をした竹塩もあり、韓国では民間医療に使われていた 焼塩・・ガリ分や水分の多い塩を高温で焼いた物で、サラサラしたタイプの塩

1pg・・東京ドームに水を満たして、その中に一番小さな角砂糖1gを入れたとき、その小さな角砂糖が1pg相当する

 ダイオキシンのような環境汚染物質が私達の周りには常に存在し、少なからず私達の身体はその影響を受けています。ここではダイオキシのお話の続きとトリブチルスズについて考えてみましょう

  塩は本来無色透明ですが、光の乱反射で白く見えます。けれども鉄錆や泥などが塩に混入していればその色を反映します。黒っぽい色、ピンク、薄い黄色などの塩は海水中の泥、砂、鉄錆などの色、または製塩器具などから溶出した金属の色なのです
  しかし石油以外の、例えばこれからお話しするダイオキシンやトリブチルスズなどの環境汚染物質が塩に混入していても、その色は反映しにくいようです。それは塩に微量にしか含まれていないのと、着色していない汚染物質もあるからです


  環境汚染物質の代表的なものに前述しましたダイオキシンがあります。物を燃やすと必ず発生します。山火事や焚き火からでも発生しますが、その理由は葉に塩素があり、それが発生につながるようです
  諸外国と比べて日本の土壌には多く含まれていますが、これは日本の火山が原因だともいわれています。行政側はこのダイオキシンの発生を防ぐために、私達にいろいろな規制をかけています
  一番驚いたのは東京都の幼稚園が一年に一度行う、焼きイモのための焚き火行事にもストップがかかったことがあるのです。また京都の大文字焼きも中止する事を検討したことがあると言われています 

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