第五章 塩も過ぎれば毒になる 562

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   私は玄米食を二ヶ月以上食した経験があります。食べにくい点が難点でしたが、便通がよくなり量も多くなる点では長所でしょう
  でも玄米には農薬やカドミウム汚染の心配が付き纏います
  このように玄米はビタミン
B1や食物繊維が多く摂れますが、ミネラルは吸収率が悪いために思った程摂取出来ません
  世間で言われるほど白米は玄米より劣らないようです。白米を主食にするならば御数
(副食物)から繊維質、ビタミンB1などのビタミン不足を補えば良いのではないでしょうか
  でも最近健康雑誌などに「玄米などに含まれているフィチン酸は、人の満腹中枢に刺激を与え食欲を抑える効果や、ガン予防にも効果的といったプラス面も注目されている」と気になる情報もありますが・・・


  「過度の砂糖の精製は危険」を考えてみましょう
  消費者団体は「砂糖の精製も身体によくない」「白砂糖はミネラルが欠落しているので問題がある」とか言います
  さて白砂糖、三温糖、黒砂糖の栄養価について「五訂日本食品標準成分表」を調べてみ  ますと、ミネラル含有量については黒砂糖が圧倒的な勝利です。簡単に白砂糖、三温糖、黒砂糖の作り方を簡単に説明しましょう


   サトウキビの茎を粉砕してローラーで圧搾、それを煮詰めて結晶させたものを粗糖と呼びます
  その粗糖を溶解して脱色・脱臭・精製すると、ファインリカーと呼ばれる透明な
糖液が出来上がります
  その糖液とシード
(粉砂糖)を結晶缶で加熱濃縮すると結晶が育ち、その結晶を遠心分離器で採り出した物が白砂糖なのです

 

   三温糖は残った糖液をまたシードとともに、結晶缶に入れて加熱濃縮を・・・・・何回か繰り返します。最終段階に残った糖液は、加熱濃縮を繰り返したので焦げた色が自然につき茶色になっています
  すなわち三温糖の色はカラメルの色によって着色したものですし、白砂糖よりミネラル分が少しだけ多くなります


   黒砂糖は砂糖の結晶を取り出したものではなく、サトウキビから糖蜜液(糖液)を作り、それに石灰を入れてまるごと固めたものです
  黒砂糖も煮詰めるので着色するのでしょう。またカルシウム分が多いのは石灰を添加したためで、昔は珊瑚を焼いた石灰を現在は化学的に作った石灰を使っているようです


   しかし高橋氏は「このカラメルは細菌に対して危険な物質に変わる可能性がある」と指摘しています
  さらに「黒砂糖の着色にはカラメル以外の物質があり、ラットにおいて腎臓を弱めたり染色体を攻撃したりする物質が含まれている」とも述べています
  栄養価から見れば黒砂糖、しかし面白くない物質が入っているのが気になりますし、クセがあって使いにくい点もあります

  もっとも重要なことは砂糖をどれだけ家庭で使用しているかという点です
  精糖工業会によりますと私達は毎日一人当たり
7g しか家庭では使用していません
  多くの人は塩と同様に大量に家庭で摂取していると勘違いをしており、またミネラルの効能を過大に評価し過ぎているようです
  食事を楽しむためには、料理に応じて砂糖を使い分ければよいのではないでしょうか


 数十年前に塩から始まった、砂糖、白米、小麦粉、食用油などの精製批判、特に塩を槍玉に挙げて「多くの人が生活習慣病倒れ、亡くなった」とか、「食塩のミネラルバランスの乱れは、目の前でどうだ、こうだと証明出来なくても、いずれ大なり小なり現れてくると思わねばならないであろう」とも諸先生たちは予言もしていました
  しかし実際は前述したように、女性の平均寿命は世界一を更新し続けていますし、男性平均寿命も世界の第三位、また健康寿命では世界一なのです
  塩、砂糖、白米の精製批判は全くの的外れと言えるのではないでしょうか

 

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