第六章 塩を上手に選ぶには 615

  これを新潟水俣病とか第二水俣病と呼びます(水俣病、第二水俣病、四日市喘息、イタイイタイ病を四大公害病)
 水俣病に犯された人達は一日摂取許容量(ADI)10倍近い4.98㎍を、数年にわたり魚介類から摂取したもので、三年間でも数ミリグラムしかなりません。こんな僅かな量でも医者の手には負えない、恐ろしい病気が発病するのです

  有害ミネラルは体内に蓄積されても、無害にはなることはほとんどありません。ある日突然私たちに襲いかかるのです
  日本調理科学会の「市販の食塩の品質」にある塩は、水銀に関しては全て測定基準以下でした

  WHOなどでは食品に含まれる水銀、カドミウム、鉛、銅、ヒ素、クロム、アルミニウムなどについて、今以上に厳しい基準値を決める方向に動いています
  あの恐ろしい水俣病の悲劇を繰り返さないためにも、水銀などの重金属などが塩をはじめとしていろいろな食品に、含まれないほうがよいに決まっています

 

   (Pb)について  

皆さんはベートーヴェンをよく御存知だと思います。彼はドイツの作曲家で古典派の重鎮といわれ、「交響曲第三番・英雄」「交響曲第五番・運命」「第九交響曲」などを作曲しました
  最近見つかったベートーヴェンの毛髪から通常の
100倍近い鉛が検出され、鉛中毒で死んだ可能性が高いと言われています
  彼はワインが大好きで常飲していたそうです。当時のワインには鉛を含んだ甘味料が加えられており、この過剰摂取が命取りとなって、鉛中毒になったとのではないかと言われています。彼は鉛中毒の症状である慢性的な腹痛・下痢のほか、難聴まで引き起こしています
  今までの学説ではこの難聴は梅毒か、ベートーヴェンが幼少の頃父親のスパルタ教育によって頬を叩かれたのが原因だとも言われていましたが、どうやら
鉛中毒が原因だったようです

 

   30年~40年ほど前のガソリンには、必ず鉛が添加してありました。有鉛ガソリンとも呼ばれて鉛を添加すると高オクタン価のガソリンが出来ます
  高オクタン価のガソリンはノッキングを減らすことや、エンジンのパワーも向上して燃費もよくなるからです。この鉛が車の排気ガスとともに空気中に放出されたために、世界規模で大気を汚染させました
  大変な有害な物質で、中毒を起こすとてんかんに似た痙攣を起こして、下痢や嘔吐などを繰り返して死に至ります。塩には絶対必要ない物質です
   「市販食塩の品質」の中で測定下限値を上回る製品が
135点中1点ありました

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