第六章 塩を上手に選ぶには 642

 この特殊製法の塩さえあれば十分なわけです
  塩にはそれぞれの製法ごとに特徴があり、その特徴が長所であり、欠点でもあるわけです

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  食塩はマグネシウムやカリウムなどのミネラル分がそれほど多く含まれていませんので、それが欠点と言えば欠点なのかもしれません
  でも安全性は折り紙つきで、安価であり、クセもなく水分が少なくサラサラして使いやすいのが長所です
  それと比較して特殊製法塩(噴霧製塩)はマグネシウムやカリウムそして他の微量ミネラルも多いのが長所です
  でも由来がはっきりとしない微量ミネラル、そして泥、砂、鉄錆などの不溶解分が多いために、安全性が不透明なのです。そして値段がべらぼうに高いなどが短所でしょう

  この特殊製法塩と同じように、最近人気があるのが岩塩です
  ファミレスでもミル付きのガラス容器に入った岩塩が置かれており、お客は好みに応じて削ってサラダなどの料理にかけるのです。無粋なガラス容器の食卓塩がおかれてあるよりは、洒落た容器に入った岩塩を使った方が料理を美味しく感じさせます。これも岩塩の長所の一つと言ってよいでしょう
  岩塩の中にはピンク色の製品もあり「カルシウムや鉄分などのミネラルが豊富で女性にお勧め」と宣伝しているものもあります
  でもこのカルシウムや鉄分は間違っても体内に吸収されることはなく、胃や腸を素通りするだけです。でも岩塩がミネラル豊富ならば食塩を含めて全ての塩がミネラル豊富といえます。この少ないミネラル量そして一部のピンク色も岩塩の特徴の一つでしょう

硫酸カルシウム・・イオン交換膜塩以外の再製天日塩、いわゆる自然塩などに含まれており、石膏の事で、胃では溶けないため、このカルシウムは身体には吸収できない

さて消費者は王様であるとよく言われますが、果たして塩の世界でも王様なのでしょうか
  数年前までは人の手が充分加わった塩を自然塩、天然塩、自然海塩、また科学的根拠がないのに「ミネラルが豊富」「ミネラルバランスに優れている」などと、他の塩より優良であると誤認するような、キャッチフレーズや表示が多く存在したものです
  これらの表示などについて公正取引委員会などが指導に動き、その結果、製造方法や表示の用語などが定まった、食用塩公正競争規約が出来上がりました

        

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