
先週の日曜日に父の二十七回忌、母の三回忌の法要を行いました
僧侶は名古屋市役所の元役人だったせいか、慇懃無礼な感じがする男です。朝九時半からの法事でしたが、休憩時間がいつもより長かったので十時からでも十分だったようです。お経は合格点・・・・・・
さて十二時からは私が家庭教師をしていた桐山君が経営する創作会席の料亭末廣での昼食です。料理の味はもちろんボリュームも彩りもサービスも大満足、そしておまけに女将も美人です。いつも皆さんには満足して帰って頂いております
(一)先付け 胡麻豆腐の雲丹がけ
ごまの風味が豊かで、舌触りがねっとりと滑らかな胡麻豆腐。添えてある少し濃い目の出し汁で食べる

(二) お造里 活き車蝦、勘八、赤貝、鯛
水仙が添えられ、見た目がきれいで豪華でボリュームのあるお造里です
車蝦や赤貝は身が締まり、プリプリ、コリコリして甘味がありました
車海老の向こうに勘八が隠れていましたが、新鮮で脂がのっていました。しかし厚くて大振りの田舎ぎりがしてあり、旨いのですが・・・

(三)焼物 すずきのポワレ風ジュレかけ(茗荷添え)
汽水魚のすずきは料理の仕方を誤ると泥臭くなりますが、そんな心配がない一品です。すずきの下ごしらえも充分で、脂も充分にのっており旨い一品でした

(四)台物 鰤のしゃぶしゃぶ
程良く脂がのった鰤を、出し汁にしゃぶ、しゃぶと数回くぐらせ、ポン酢でたべます。鰤は厚く切ってあるため、好みが分かれます

(五) 吸物 鰆と素麺の汁もの (蓴菜、鰆、素麺、ふきのとう味噌、真薯)
出汁が利いた素麺と鰆(焼いて味が付いている)の吸物です。魚を使った吸物は、生臭く感じることがありますが、ふきのとう味噌が添えられていたせいか感じませんでした。鰆は和食の焼物、吸物によく使われる魚ですが、鰆の吸物は好き嫌いがはっきりと分かれるようです。この写真では真薯が隠れていますが・・・・

(六)炊合せ 賀茂ナスと貝柱の味噌和え
賀茂なすはこのお店がよく使う京野菜の一つ。賀茂なすを油で軽く揚げたものと貝柱を辛めの甘味噌で和えた一品

(七)火物 鮑の石焼
熱した石の上にスライスした鮑をのせますと、ジュッとした音と同時に香ばしい匂いが一面に漂います。好みの焼き加減焼いた鮑を肝で作ったたれで食べます
コリコリとしていますが柔らかくて、噛めば噛むほど口の中全体に鮑のうまみが拡がります



(八)焼物 うなぎと湯葉の葛あんかけ
茶碗蒸の具は大振りに切った鰻の蒲焼、湯葉、そして上から葛餡をかけたものが、オーブンで焼いたもの。山葵を溶かして食べると味が変り、更に美味しくなります

(九)焼肴 鮎の塩焼き
川魚が嫌いな私は、もちろん鮎の塩焼きもあまり得意ではありません。料理屋さんで鮎の塩焼きが出てもほとんど手をつけません。しかしこの末広の鮎の塩焼きは別です。鮎の大きさ、形、香また焼き加減も最高で、頭から尻尾まで蓼酢(たです)で食べきります



(十)口替わり 豚、海老芋、生麩のフカひれの中華風あんかけ
角切りした豚肉、海老芋、生麩を出汁で炊いたもので、フカヒレを用いた豪華版

留腕 海苔の吸物
大抵の留腕は蜆などの赤だしでごま化しますが、末廣は全力投球の海苔の吸物です。磯の香りが勝ち過ぎない、海苔と出汁のコラボの美味しい吸物です

ご飯 あさりの炊きごみご飯 下段は漬物
このお店とのお付き合いは三十年以上にもなります。必ずと言ってよい程、炊き込みご飯が出てきます。お腹が十二分膨れた後に出てきますので、若い時は別として最近はほとんど手を付けませんでした
今回はこのブログのために食べてみますと、以前と比べることが出来ないほど美味しくなっていたのです。あさりには下味が付けてあるようで、出汁が利いたご飯の美味しさをさらに盛り上げています


甘味 ゼリー、苺、マンゴーのココナッツミルク仕立て
末廣のデザートの良い点は、レパートリーが多い点です
今回は苺、マンゴー、ゼリーのココナッツミルク仕立てです


味、サービス、ボリュームは大満足、値段は料理10品(ご飯、汁もの、デザート、漬物を除く)で8000円(ただし税、サービス料、席料抜きで大体12%程加算される)
料理の味★★★★☆
サービス ★★★★☆
値段 ★★★★☆
お薦め度★★★★☆
〒503-1501 岐阜県不破郡関ケ原町関ヶ原 603-4 0584-43-0011
JR東海道線関ヶ原駅 徒歩1分